高配当株の考え方
高配当株が最近人気のようなので私見をまとめます。
私の高配当株に関するスタンスは2つ、
①配当はあくまで保険である
②10年潰れない、減配しにくそうな銘柄なら貯金替わりに持つ
基本的には①の考え方が重要だと思います。
なぜなら東証プライム市場における平均的な配当利回りは2.63%で、それを超過する利回りの銘柄は何かしらのリスクをはらんでいる場合が多いからです。
例えば、
・海運、資源株 → 来期業績後退に伴い減配の可能性大
・JT → ESG投資の観点からファンド等の資金が入りにくい
・不動産株 → 業績が安定しないため株価が乱高下するリスク
ざっと考えてだけでもこのような例が考えられます。
それ故に②を除く銘柄については、株価上昇できる期待値があり、かつそれが外れても配当は取れるという考え方がベターでしょう。仮に今期5%の配当がついても来期業績が大幅に後退するなら株価は平気で20%とか下落したりしますので割に合いません。
では②の観点から選ぶべき銘柄は?という話になります。
先ず頭に浮かぶのは通信関係のNTT、KDDIでしょう。2社とも急激な発展も無い代わりに、10年くらいは少なくとも現状の業績水準はキープできそうですよね。
2社とも配当利回りは3%少々ですので著しい高配当とは言えませんが、先に述べた通り安定性を織り込んだ配当利回りだと言えます。
それ以外に強いて言えば化学セクターの住友化学、三菱瓦斯化学、UBEといったところでしょう。各社原材料高を悪材料に株価は絶賛下落中。急激な業績、株価の回復が期待できないせいか何れも配当が4%を超えています。財務的にも安定していますので、長い目で見れば狙いどころのセクターかもしれません。まあすぐには上がらんでしょうが、海運株の来期配当利回りが5%前後になるなら化学セクターのがベターかなと個人的には思います。
以上、あくまで私見です。