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日本の銀行株について

はじめに、これはポジショントークを多分に含む内容です。

現時点で私はメガバンク、地銀のポジションをもっておりますので、以下に書く内容は自身のポジションを持つ根拠を書くものです。

 

本日も銀行、その他金融株がバカスカ売られました。

発端はご存知の通り米国地銀の取り付け騒ぎによる破綻から起因するリーマンショックの如き金融システミックリスク警戒からくる不安による売りです。

今回の騒動におけるリスクとは

 

①利上げによる米国債価値の棄損

②投資先ハイテク企業が金利高で経営が苦しい

③なんだかよくわからないけど銀行が爆発しそう

 

以上3点な訳ですが、なぜ日本の金融株がさがってるかといえば③です

なぜなら日本の銀行株の外債含み損については既に織り込んでいますし、カリフォルニアのテック企業への投資も行っていないのに下がる理由は「なんとなく不安」以外の何物でもないからです。

 

直近米国の10年債利回り低下した事に追従して日本の10年債利回りも低下しているため、YCC解除期待で10年債利回りが上がり業績向上を見込んでいた投資主体がシナリオ変更で売っている説もありますが、この10年債利回り低下は一時的な現象だと私は考えます。

当たり前のことですが米国と日本ではまるっきり状況が違います。米国は物価高を背景に急速な利上げを行い、現在は5%に迫る水準ですが、日本は昨年ようやくYCCを緩める10年債利回りのレンジをプラマイ0.5%に引き上げたばかりです。端的に言えば米国はこれから利下げへ、日本はこれから長い時間をかけて利上げを行っていくという真逆のフェーズになります。銀行は短期金利で借り、長期金利で貸付を行うことが一般的ですので利上げ局面では業績が向上するのが通例です。ついては日本の銀行株(特にメガバンク3社)はこれからが花盛りというストーリーでここまで進んできたのに「なんかわからないけど不安...リーマンショック再来」というふんわり食感で爆下げしている訳です。

 

もちろん現時点で見えていないホームラン級の悪材料が出てくる可能性が全くないとは言い切れません。でも恐らく高確率で日本の銀行株には悪材料になりえない現象でここまで下げているのはクレイジーとしか思えません。私自身どこまでの下げがあるのか見通しが立たないため積極的買い増しはしていませんが、どう考えても押し目買いの好機だと理性的には考えます。

 

三菱UFJの積極的な外債リスクが怖いなら比較的国内の商業に強い三井住友FGが良いでしょう。いまや配当利回りが4.39%まで戻ってきました。これはゆうちょ銀行の利回りと大差ありません。

 

いずれにしても将来的な破壊的リスクの可能性は微粒子レベルで存在しますが、今週の日本の銀行株の下落はめちゃくちゃ過ぎると思い書かせて頂きました。

様子見ながらメガバンク買い増します。